富士山麓有機農家 シードバンク
Seed Bank シードバンク
2018年4月運用開始
初年度は富士山麓有機農業推進協議会の会員に限定しての運用になります。
命のたねを未来へ繋げようたねは万人のもの、たねは繋げるもの。
富士山麓有機農業推進協議会では、固定種、在来種のたねを自家採種し、次世代へと繋げるシードバンクの活動をスタートします。
私達の食の安全性と多様性、そして地域の食文化を守り育ててゆく為には、たねの安全性と多様性を確保することが必須であり、それは農家の役割でもあると考えています。
その信条に基づいた、地元農家で採種したたねを地元農家で共有し、永続的に増やし続けてゆく活動、それがこのシードバンクです。
日本人の食はたねが命です。
言い換えれば、たねは私達の命です。
たねが無くなれば私達も無くなります。
私達農家がその命の源のたねを守り繋いでゆきます。
日本ではこれから、多国籍企業によるたねと食と農の支配が静かに確実に始まります。
たねを司る私達農家に出来ること、私達の食の自由を守ること、地域に支えられた農業を守り、たねと植物の多様性を保全・維持していきます。
そして、たねから持続的・永続的に自給できる食のまちづくりを目指します。
目的
- たねから持続的・永続的に自給できる食のまちづくりを目指します。
- たねの多様性を重視し、食の多様性へと繋げます。
- 地域地域の特徴あるたねを育て未来へ繋げます。
- 昔から引き継がれて来た在来種を調査発掘、保護し、未来へと繋いでいきます。
- たねを通じて風土や歴史を大切にした生産を推進。
- たねから子供達の未来の食と健康を考えていきます。
運営
- 富士山麓有機農業推進協議会の会員の自家採種したたねを保管、共有し、増やし、未来へ繋げます。
- Seed Bankのたねを利用した栽培者は、必ず種採りをして、使用したたねの2倍の量のたねを翌年返却し、多様性のあるたねを増やしてゆくシステムです。
- 富士宮市内4カ所の拠点を設けて、災害や天災のリスクからたねの消失を守り、又、それぞれの拠点の特性を生かしていきます。
- 地域密着型のSeed Bankを目指します。
活動
- たねの勉強会や自家採種の勉強会を開催してたねの大切さと自家採種の大切さを伝えます。
- 在来野菜や自家採種のたねから育った野菜を試食会や料理教室等を通じて美味しさを伝え、販売普及活動をしていきます。
- たねにまつわる映画の上映会の開催
- 絶滅寸前の在来野菜の調査発掘、保護活動
- たねにまつわるイベントの企画・運営
- 自家採種農家の普及活動
たねの多様性の大切さとは。
- 全ての食料と農業生産物の多様性の基盤を支えます。
- 地域生態系の生物多様性を保全・維持します。
- 害虫・病害・天候不良による不作リスクを分散させ、私達の食の安全性を確保します。
- 持続可能で永続的な農業へと繋がります。
- 気候変動下での食料生産のために最も重要です。
- それぞれの地域の食の多様性と文化伝統を育てます。
- 私達の食の自由(食料主権)の根幹です。
農民がたねを守り続けることの意味とは。
- たねはその地域の気候、土壌、環境を記憶します。
たねをつなぐことが、その地域に合った健全な作物に育ち、私達の食の健全化にもつながります。 - 昔から引き継がれたたねを失うことのないよう、共有し未来へ繋げることが、伝統や文化を育てます。
- たねの多様性を増幅させ、害虫・病害・天候不良による不作リスクを分散させます。
- 農民の守るたねは私達の基本的人権でもある食の自由(食料主権)を支えます。
たねに関する主要な国際条約
- 生物多様性条約 (1992年日本加盟)
野生動物から農作物まで、生物全体の保護を規定 - 食料・農業植物遺伝資源国際条約 (2013年日本加盟)
種子に関する最も重要な国際条約。
すべての地域の農民がたねの保全、持続的な利用、
利益の公正な配分、意思決定に参加する権利を保障。
自家採種の種子を保存、利用、交換、販売する権利
を保障。 - 植物新品種保護条約 (1998年加盟)
知的財産権を保護する条約
日本の種苗法はこの条約に準拠しています。
富士山麓有機農家Seed Bankは生物多様性条約、食料・農業植物遺伝資源国際条約に沿って活動します。
大地とたねと共にあること。
私達にすべてを与えてくれるのは地球なのだから。
富士山麓有機農家Seed Bank 運営委員会
問い合わせ事務局
〒418-0104 静岡県富士宮市内野1803-6
代表 鈴木 一正
090-3900-6066
suzukikazumasa_miya@xk9.so-net.ne.jp